2025年6月28日、中日が対広島戦の9回裏にホームスチールを仕掛けましたが失敗し敗戦となりました。
なぜこの奇策は失敗したのでしょうか。
この記事では
- 中日がホームスチールを失敗した理由3選
- 日ハム、メジャーの成功事例と比較
という内容をまとめました。
目次
中日、9回裏1点差でホームスチール失敗!
中日は1-2の九回2死一、三塁でホームスチールを敢行。球審判定はアウトだったが、井上監督がリクエスト。リプレー検証の結果、判定は覆ることなくゲームセットとなった。
デイリースポーツ
中日は最後の最後に奇策を講じましたが、わずかに及びませんでしたね。
失敗理由① 両ランナーのスタートのタイミングが合っていない
失敗理由の1つ目は
両ランナーのスタートのタイミングが合っていない
です。
比較対象として、メジャーリーグでは同じ状況でホームスチールを成功させた試合があります。
このとき成功した要因としては以下2つがあります。
- 3塁ランナーが先行して全速ダッシュ
- 1塁ランナーは大きなリードで注意を引きつけてからのスタート
しかし、中日の場合は
- 3塁ランナーと1塁ランナーのスタートのタイミングがほぼ同時
- 両ランナーのリードが共に小さい
というのが失敗の要因とされています。



両ランナーのスタートのタイミングが、メジャーと中日では全然違いますね。
失敗理由② 日ハムのホームスチールでどの球団も警戒していた
失敗理由の2つ目は
3年前の日ハムのホームスチール以降、どの球団も警戒していた
です。
2022年7月3日、新庄監督率いる日ハムがランナー1・3塁の場面でホームスチールを成功させています。
この場面では、1塁ランナー石井一成選手の”コケる演技”に、ピッチャーの山﨑福也がつられて1塁へ送球してしまい、ホームスチールが成功しました。

石井選手の”コケる演技”がウマすぎると話題にもなりました。
高校野球などの試合では、ランナーがコケるフェイクプレーは度々見られるのですが、プロ野球では滅多にありませんでした。
そんな中、3年前の日ハムのトリックプレーがプロ野球界全体に強く印象付けられたため、ランナー1・3塁の場面ではどの球団も警戒するようになっていたのです。
そのため、広島の野手陣もうまく対応できたのではないでしょうか。
失敗理由③ 1ヶ月前に広島もホームスチールをやっていたから
失敗理由の3つ目は
1ヶ月前に広島もホームスチールをやっていたから
です。
広島は2025年5月18日の阪神戦で、6回2死3塁に4番末包の場面で3塁ランナー中村がホームスチールを敢行し、失敗しました。
このときはホームスチールを仕掛ける側でしたが、広島は普段からホームスチールに関する練習をしているということがわかるので、
守備側としての対策もしっかりしていたのではないでしょうか。
そのため、投手ハーンと捕手石原のバッテリーも冷静な対応ができたのでしょう。

普段の練習の賜物ということですね。
【なぜ?】中日ホームスチール失敗理由3選!のまとめ
今回は、中日のホームスチールが失敗した理由についてまとめました。
今回の失敗は悲惨でしたが、井上監督は「今後もチャレンジしていく」と明言していますので、今後の中日に期待していきましょう。
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